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2024年7月1日配信

重藤 崇志

日野コンピューターシステム(株) ソリューション推進部 部長

トラック・バスの走行データを活用したデータDX

(所属や役職は配信当時の情報となります)

日野自動車のデジタル化を支える、日野コンピューターシステム株式会社。

日野自動車のトラック・バスに標準装備されている

車載通信機から取得するデータを活用してスタートしたのが「ヒノコネクト」です。

その豊富なデータが変えるのは「物流・交通の未来」。

物流の効率化だけでなく、ドライバーの安全管理、物流の「質の担保」など様々な場面での活用が期待されています。

さらに、このデータは道路整備や災害時にも有効活用できるとのこと。

日本の抱える様々な問題を解決するデータ活用のお話を聞かせて頂きました。

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バス・トラックの「車載通信機」データを活用。物流・交通を効率化

日野コンピューターシステム株式会社は、トラックやバスの製造・販売を行う日野自動車グループの一員として、

日野自動車のデジタル化を支える重要な役割を果たしています。

元々は日野自動車の基幹システムを開発する企業でしたが、2023年6月からは新たに顧客にソリューション提供する事業をスタートしました。

トラックやバスから取得されるコネクティッドデータを活用し、そのデータを分析したり、直接提供したりすることなどで、顧客のニーズに応えています。

日野自動車のトラックやバスには、2017年から車載通信機が標準装備されおり

車両の位置情報、ワイパーの作動状況、燃料消費量、自動ブレーキの作動状況など、さまざまなデータを収集しています。

このデータはもともと車両設計の改善に活用されていましたが、現在は「ヒノコネクト」という顧客向けの無料サービスとして

運送事業者などに提供されています。

ヒノコネクトを利用することで、顧客は自社の車両データを活用して、物流や交通の効率化を図ることができます。

さらに、日野コンピューターシステムは、災害時にトラックの通行可能ルートを示すなど

このデータを有効活用することで、物流や人流の改善を目指しています。

また、他のデータ分析会社や物流サービス提供会社とも協力し、データを最大限に活用することで、顧客に対して包括的なソリューションを提供しています。

そのひとつがLocationMindとの資本業務連携です。

日野がデータを提供し、LocationMindが分析などを行うことで、交通流の可視化など、様々なソリューションを提供できるとして

道路管理者や道路整備会社にアプローチをしているといいます。

また、ドコマップジャパンが提供しているサービスとデータをクラウドで連携することで、追加のGPSデバイスを取り付けることなく、トラックやバスの現在地が把握できるようなサービスも提供しています。

このサービスは現在、運送事業者も利用しているということです。

 

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データDXで物流業界の「安心・安全」を向上。パートナーシップで目指す幅広い活用

 

物流現場に位置情報のデータ分析を加えることで、目指すのは現場の安心・安全の向上です。

物流現場では、運送事業者はまだ電話で車両の位置を把握していることが多くドライバーが運転中に電話に出る場合、安全面で課題があります。

車両の位置をリアルタイムで把握できれば、運行の効率化や安全性の向上に寄与します。

さらに、運行状況を可視化することで、運賃の適正化や休憩管理も効果的行えるようになります。

運送事業者が無理に安い運賃で仕事を受ける現状は、長期的に物流の質を下げるリスクがあります。

運行状況がデータで可視化されることで、適正な運行をする事業者に適正な運賃が支払われ、物流業界全体の改善につながる・・・

日野自動車の豊富なデータを最大限に活用すれば、こうした状況の改善に貢献できると期待を寄せます。

 

日野コンピューターシステムは、物流現場でのデータ活用をさらに推進し、今後は自治体や道路修繕業者にもデータ提供を拡大し

幅広い分野で活用を促進したいと考えています。

また、他の物流向けサービス企業との連携を強化し、データ共有を通じてサービスの拡充を図ります。

様々なパートナーシップを通じて物流業界全体を改善していく。そうした未来を目指しています。

関連キーワード:

#物流DX #コネクティッドデータ #データDX

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