2024年7月29日配信
三浦 淳
(株)イーアールアイ IoT・DXグループ グループマネージャ
もっと知って欲しい!位置情報 屋内測位
(所属や役職は配信当時の情報となります)
岩手県盛岡市に本社を構えるERI株式会社。
元アルプス電気の従業員たちが2003年に設立し、「組み込み」をキーワードにシステム開発を行っています。
2012年に発表したビーコン「BLUETUS」をはじめ、iPhoneアプリ「PDR測位」
そして「ヒト」「場所」を“見える化”するサービス「InQross カイゼンメーカー」など
気軽・手軽に利用できる屋内位置測位サービスを提供するERIの思いを聞かせて頂きました。
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「組み込み資源の集大成」をキーワードに 手軽・気軽に使える屋内位置測位技術を提供
岩手県盛岡市に本社を構えるERI株式会社。2003年に設立され、今年で22年を迎えます。
アルプス電気の盛岡工場の廃止をきっかけに、元アルプス電気の従業員が立ち上げた会社で
アルプス電気の資本ははいってないものの、アルプス電気の「技術」と「精神」を強く受け継いでいます。
同社が大事にしているキーワードは「組み込み」。
ERIという社名にも「Embedded Resource Integration」=「組み込み資源を集大成できる会社」という意味が込められています。
Bluetooth Low Energy(BLE)やプリンター関係の開発を得意とし、BLEメーカーで世界シェアNo.1のNordic Semiconductorの開発パートナーに選ばれるほどの技術力を持っています。
ERIの主な事業は受託開発ですが、創業者の「自社の強みを形にするような製品開発を」といったビジョンに基づき
自社製品の開発にも力を入れています。
その思いが引き継がれているのが、屋内位置測位のサービスです。
2012年にはBLUETUSというビーコン発信機を発表し、ビーコン技術が広がる前に市場に先駆けて投入しました。
現在では、この技術を基に屋内位置測位技術の開発にも注力しています。
ERIの屋内位置測位技術には、ビーコンを用いたものと歩行者自律航法(PDR)技術があります。
PDRはスマートフォン内蔵の加速度センサーやジャイロセンサーを用いて歩行者の位置を推定する技術で、高精度な位置測位が可能です。
ERIではこの技術を活用したiPhoneアプリ「PDR測位」をAppStoreで提供しています。
PDRを自体を知らない人、利用したこととない人でも、簡単に試すことができるサービスです。
また、PDRをライブラリ提供もしています。このサービスは、建設現場で現場責任者の動きの確認などにも使われています。
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より制度の高い屋内位置測位を実現、社会貢献を目指す
ERIでは「InQross カイゼンメーカー」というサービスシステムも開発しています。
工場や物流倉庫で作業者の位置や状態をデータ収集して“見える化”するツールで
「ロケタグ」というビーコンを作業者がよく行く場所に設置、「ヒトタグ」を作業者が持ち歩き、位置情報を送信します。
そのデータを分析することで、人や場所の行動改善を図るサービスです。
こうしたサービスの中には、専門家が機器の設置しなければならないものや、ネットワーク工事、電源工事などを必要とするものもありますが、「InQross カイゼンメーカー」はそれらが不要なため、即時導入可能なところが魅力だといいます。
また、施設内のレイアウト変更時にも、自分で設置場所を変更することができるなど、取扱いも簡単です。
ERIではさらに技術を進化させるため、UWB(Ultra-Wideband)やBluetoothの新しい測位技術にも注力しています。
これらの無線通信技術を利用して、より精度の高い屋内位置測位を実現し、広く社会に貢献することを目指していきます。
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