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2025年2月10日配信

『GRoW-VA』by (株)プライバシーテック

山下大介 代表取締役

(所属や役職は配信当時の情報となります)

位置情報データビジネスを網羅するツールとして、LBMA Japanのサイトに登場した「位置情報データソリューションカタログ」。

会員企業の多岐にわたるサービスを、順次掲載していきます。


その掲載ソリューションの中から、

今春以降にリリースされるプライバシーテックのソリューション「GRoW-VA」についてお話いただきました。

AI・データ活用の “守り”を完全サポートするソリューションで、

最大9割ほど業務負荷の効率化が測れるといいます。

ソリューションの詳細、法令のアップデートにはどう対応するの?などの疑問にも答えていただきました。

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データ活用プロセスを効率化 AI・データ活用の“守り”を完全サポートする「GRoW-VA」

プライバシーテックは、位置情報データを含むパーソナルデータ全般の利活用を推進しながら、

プライバシーや倫理上の懸念をどのように払拭するかに取り組む企業です。

テクノロジーと人の力を活用し、スムーズなデータ活用を実現するソリューションを提供しています。

 

そして2024年春以降にリリースする新たなサービス「GRoW-VA」

企業内のデータ活用プロセスを効率化することを目的としています。

企業内において、データを活用した新しいプロダクト開発やデータ連携を考える事業部門は、

法務部門やセキュリティ部門と多くの調整を要します。

これまではメールやExcelのチェックシートを用いるなど、煩雑なやり取りが多く、業務負荷が増大につながっていました。

GRoW-VAは、これらの調整プロセスを一元管理するSaaS型ウェブツールです。

データ活用に関する倫理書の作成プロセスを効率化し、審査の迅速化を実現します。

 

GRoW-VAのサブスクリプション登録をすると企業内で利用できるアカウントが発行されます。

このツールには大きく分けて二つの役割があります。

ひとつは「事業側にむけた役割」。

プロダクトの開発やデータの活用を担当する事業部門のユーザーが利用し、データ活用に関する申請を行い、どのような施策を行うかを入力します。その情報をもとにレビュアーが監査・チェックをすることができます。データ活用に特化した「稟議書」のような形となります。

近年、AI技術の進展やデータ活用の推進に伴い、企業内では次々と新たなプロジェクトや案件が浮上しています。

しかし、こうした案件のレビュー業務に従事する部門は、その負荷がますます増しているという現実があります。

特に、法令やガイドラインが日々変化しているため、レビュー担当者は常に最新の情報を追い続ける必要があり、

こうした負担は企業にとって大きな課題となっています。

もうひとつが「類似案件の引き出し」です。

過去に行ったレビューや類似の案件を参照することができ、これにより過去の経験や判断基準を引き出して、

迅速かつ的確なレビューを行うことができます。

この過程を生成AIを活用して効率化し、企業が最新の法令やガイドラインに従いながらデータ活用を進めるためのラグを開発しています。

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​法律・ガイドラインのアップデートにも対応 高いセキュリティレベル

GRoW-VAのデータベースは、法律やガイドラインのアップデートに対しても対応しています。

プライバシーテック側が弁護士などと連携をとり、アップデートの差分・解釈などについて対応した上で生成AIに学習させます。

ユーザーが調べたいときに引き出すだけでなく、

Webコンテンツを通じて「解説ドキュメント」などの形で展開することも検討しているといいます。

また、社内規定や過去の判断事例に関しては企業ごとにカスタマイズ可能です。

これにより、企業独自のルールや過去の事例を反映させたデータベースを構築でき、

社内に最適な審査プロセスを提供することが可能になります。

このように、法令の変化をリアルタイムで追跡し、過去の判例や事例を自動的に抽出するGRoW-VAは、

企業のデータ活用におけるプライバシー保護や倫理的判断をサポートし、業務の効率化とリスクの低減を実現します。

 

生成AIを利用する際のデータ漏洩やセキュリティの懸念についても、

GRoW-VAではその問題に対して非常に高いセキュリティレベルを確保しています。

具体的な対策として、生成AIの学習に使用するデータの「箱」を完全に分離して運用しています。

社内規定や個人情報、位置情報ガイドラインなど、それぞれ異なる分野で学習を行うAIは、それぞれ独立した「箱」の中で動作し、

他の領域のデータとは切り離されています。

このアプローチにより、セキュリティが強化されると同時に、AIが他のデータと混同することなく、正確な結果を導き出すことができます。

社内のサーバーにAIシステムを配置することも可能で、外部システムを使わなければならない部分もありますが、

情報の読み出しについては、社内サーバーとの連携をAPIを通じて実現できるため、データが社外に漏れる心配はなく、

社内でデータを管理しつつ、外部との連携を安全に行うことができます。

また、内部での情報管理に関しても、適切なアクセス制御が設けられています。

たとえば、アンケートフォームのレビューなど社内においても機密性の高い案件を扱う際には、

チケット単位でアクセス制限を設け、関係者以外が閲覧できないようにしています。

また、既存のIDとパスワードを使用して簡単にログインできる仕組みを整えるなど、

社内で使用しているシステムとのシームレスな連携が可能となる仕組みをとりいれることも検討しているといいます。

システムの利用料に関しては、ツールが提供する効率化や業務負荷の削減効果を考慮すれば、

結果的にコストパフォーマンスが良いと言える場合があります。

特に、レビュアーの業務効率は最大90%と、大幅に向上するとの見立てもあり、

結果的に人件費や時間を大きく節約できる可能性があります。

GRoW-VAのリリースは2025年の3月末から4月を目指しているとのことです。

 

 

 

 

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