2024年3月11日配信 鈴木 泰輔(株)IoTBank
見守り・業務効率化のための『IoTデバイスx位置情報』をもっと身近に
GPSトラッカーを活用したIoTデバイスとソリューション提供を一気通貫(または部分連携)で提供するIoT Bankは、この先ウェラブルデバイスx位置情報を活用したソリューション提供を見据える。スイッチ・オンで稼働するIoTデバイスや、現場活用の中で磨かれてきたデバイスサイズ感や電池効率などは、利便性を常に追求してきた開発の結果である。ハードウェアから可視化ツールまで汎用性を持って提供をしているソリューションであるが故に、顧客の細かなニーズに対応したカスタマイズやデータ連携なども行っています。決して営業効率が良くない『個別の顧客ニーズに応じたカスタマイズをする』覚悟と地道な努力をベースにした事業展開について語って頂きました。
株式会社IoTBankの鈴木氏は、同社の営業担当として、営業活動を行っている。鈴木氏は元々異なる業種から転職しており、現在は入社して2年半が経過している。顧客数は着実に増加しており、情報を発信しながらビジネス展開を目指している。
IoTBankは、IoTデバイスを開発するメーカーとして知られている。同社の特徴は、デバイスの開発から可視化ソリューションまでを網羅して提供していることだ。特に、見守り領域に強みを持ち、主力商品としてGPSトラッカーを開発・販売している。これまで位置情報を中心に事業を展開し、LBMA Japanにも参画している。
GPSトラッカー見守りソリューションは、人や物、車両などに装着され、リアルタイムで位置情報を可視化する。これにより、無駄を省き、紛失したものや行方不明者を追跡することが可能となる。主な顧客は高齢者の見守りや建設業界であり、OEM提供も行っている。
IoTBankのビジネスモデルは、デバイスの購入費用と月額利用料が含まれる形式だ。GPSトラッカーの強みは、長持ちするバッテリーと小型サイズにある。バッテリーの寿命は約3週間であり、屋内でのセンシングも可能だ。将来的には、センシングデバイスとの連携を強化し、ウェアラブルデバイスにも注力する予定だ。
IoTBankは、IoTデバイスの開発から可視化ソリューションの提供までを手掛け、これまでの実績から安定した顧客数を獲得している。同社の鈴木氏は、今後の展望について、ウェアラブルデバイスへの注力や他のセンシングデバイスとの連携について語った。
まず、IoTBankは現在ウェアラブルのサービスに重点を置いている。これは、介護領域や建設物流などの顧客との対話から生まれたものだ。例えば、工場で働く人々や重機の屋内トラッキングが求められており、そのデータを中央で管理することで業務効率化を図ることが可能となる。これにより、熱中症の予防や作業効率の向上など、現場での安全性と生産性を高めることが期待される。
IoTBankのビジネスモデルは、デバイスの購入費用と月額利用料が含まれており、設置は顧客側で行われる。そのため、特別な技術や設置手順は必要ない。加えて、弊社が提供するデバイスは携帯電話が使用可能な場所であれば問題なく利用できるLTE通信に対応しており、屋内でもセンシングが可能である。
さらに、IoTBankは他の企業との連携にも積極的だ。例えば、一部の企業はIoT市場を一社独自で進めることが難しいため、IoTBankがハードウェアを提供し、そのデータをAPIで顧客のサーバーに転送することで、顧客がデータの解析や活用を行うケースもある。このような連携を通じて、IoTBankは産業の発展に貢献している。
IoTBankは、ウェアラブルデバイスの開発や他社との連携により、今後もさらなる成長を目指している。その展望は、産業のニーズに応え、より安全で効率的な作業環境を実現することにある。
IoTBankは、自社での開発体制を整えており、顧客の要望に応じて柔軟に対応している。同社の代表は中国出身であり、中国、香港、アメリカといった地域とのパイプを持ち、国際的なネットワークを活かして製品開発や連携を行っている。
IoTBankは特に位置情報とバイタル情報の分野で得意としており、これらの技術を活かしたサービス提供に注力している。ただし、屋内のセンシングについては、現時点では特に展開計画はないものの、必要に応じて対応していく考えだ。
課題として挙げられるのは、センシングしたデータをどのように分析して活用するかという点だ。データの収集や可視化は実施できるものの、そのデータから得られる洞察を活かして効果的なアクションを起こすことが課題である。IoTBankは、AIの専門家や大学の研究者と協力し、データ分析の技術を向上させる取り組みを行っている。
IoTBankは、顧客のニーズに柔軟に対応し、国際的なネットワークを活かした連携を行うことで、今後も成長を目指している。同社は、技術の向上と市場のニーズへの対応に注力し、IoT市場でのリーディングカンパニーを目指している。
IoTBankは、現在の主力である位置情報技術をベースにしながら、ウェアラブルデバイスの領域に注力していく計画だ。しかし、センシングしたデータの有効活用に関する課題が残っており、これを克服することが重要となっている。
現在は、既存のサービスの質を維持しつつ、新たな課題に取り組む姿勢を貫いている。また、未開拓の領域においても、顧客やパートナーとの協力を得ながら、新しいソリューションを開発していく意向である。
IoTBankは、小さな一歩から着実に成長を遂げ、現在の課題に真摯に向き合いながら、新たな価値を創造し続けることを目指している。具体的には、センシングデータの分析技術の向上や、顧客ニーズに合わせたカスタマイズ可能なソリューションの提供などを通じて、サービスの拡充を図っていく予定だ。
また、国内市場に加えて、海外展開も視野に入れている。しかし、海外展開には電波法などの規制に関する障壁があるため、慎重な戦略が求められる。IoTBankは、この課題にも果敢に取り組みながら、グローバルな視野での事業展開を目指している。
総じて、IoTBankは、積極的な技術開発と顧客志向のサービス提供を通じて、市場に貢献し続けることを目指している。今後も変化するニーズに柔軟に対応しながら、持続的な成長を遂げることが期待されている。